広帯域地震観測



海半球観測研究センターでは、海洋底を含む北西太平洋地域で各種の地球物理観測 を行い、その観測データを用いて地球深部構造の研究を行っています。当センターの 特徴の一つは、単に地球深部構造の研究を行うばかりでなく、北西太平洋地域に独自 の高精度観測網を持っていることです。この地域は、典型的なプレー トの沈み込み地域であり、沈み込んだプレートの行方や深発地震の発生原因など大変 興味深いテーマがたくさんあります。
現在、当センターの持っている陸上の広帯域地震観測点は臨時観測点を含めて10ヶ 国に20点あります。そのほとんどは外国で、観測は外国の研究機関と共同で行ってい ます。今後、これらの研究機関との共同研究をうまく進めてゆく予定です。




(1)定常地震観測(図中★)
これまで観測点が展開されていなかった北西太平洋に広帯域地震計を展開し、 定常観測をおこなっています。これらの観測網の整備により、これまであまり詳細に わかっていなかった北西太 平洋地域の構造を明らかにすることができます。また、地 球のいろいろな地域で発生した地震の記録を用いて、地殻から上部・下部マントル、 核までの構造を研究しています。
(2)機動観測プロジェクト
NECESSArray計画:中国大陸からみる地球内部ダイナミクス(図中■)
ベトナムArray観測点(図中▲)
seis_ohp1.png
seis_ohp2.png




jay.jpg
機動観測プロジェクト観測点風景