本領域のイメージング分野で得られるデータは、ロシア極東部やフィリピン海域といった他では絶対に入手不可能なデータであり、これを解析してみたいという研究者は多い筈である。新しいアイデアや優れたデータ解析能力を持った研究者の参入を得て貴重なデータから最大限の情報を引き出したいと考える。近年、観測によって地球内部を明らかにしようとする若手研究者が急速に減少しているが、公募研究を通じて観測研究への参加のチャンスを広げたいという意図もある。高温高圧実験に関しては東北大や愛媛大のような拠点機関以外にも優れた研究者が全国に散在しており、こうした個人研究者の積極的な参入によって拠点機関だけではできない多面的なアプローチを試みたい。マントル対流モデリングの分野はもともと人口及び分布が非常に限定されているため公募研究への競争的応募が望めない。このため項目A04に関しては公募研究を立てることはしない。

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