世界最速レベルのスーパーコンピューターである地球シミュレータは超高分解能のモデル計算を可能にし、地球科学のあらゆる分野でその威力を発揮しつつある。本計画研究の各研究者は、流体力学的手法に基づいた世界でも最先端レベルのコードでマントル対流モデルの構築を行ってきており、3次元箱型モデル、3次元球殻モデル、2次元自己整合的モデルの原型はほぼ完成しつつある。本計画研究では、固体地球物理学と数値計算の専門家がタッグを組んで、上記の3つのモデルを統合する。さらに、他の計画研究による観測および物質科学モデリングで得られた知見、データをモデルに取り込みながら、超高分解能で、世界最先端の「部分3次元スラブ沈み込みモデル」の構築を行う。このモデルを上記の地球シミュレータ上に移植し、大規模3次元数値シミュレーションを行うことにより、北西太平洋地域に特化した、スタグナントスラブの形成・崩落過程、それらに伴う変形・応力場、鉱物物性の空間分布を明らかにする

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