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総括班

 総括班の主要な任務は計画の遂行を運営面からリードすることである。 班長会議、総括班会議、地球惑星科学関連合同学会における特別セッションの開催、など例年通りの運営を行ったほか、 Earth, Planets and Space (EPS) から「海半球計画」特集号 (Ocean Hemisphere network Project (OHP), vol. 50, Nos. 11, 12, 1998; Guest editors : Hitoshi Kawakatsu, Craig Bina, and Alex Forte) を発行した。 これには 1997年11月6ー8日に開催された海半球国際シンポジウムの講演を中心に16篇の論文が掲載されている。 また10年度は特に新プロ特別委員会の中間ヒアリングがあり、それへの準備をリードすることも総括班の仕事となった。 総括班では、どうせ準備をするならば多少時間をかけても後々まで役に立つものを作ろうということで、参加メンバーの協力を得て、 全5冊からなる大部の研究進捗状況報告書を作成した。そこには観測点の詳細な記載や開発したシステムの詳しい説明が含まれており、 マニュアル的な使い方も可能である。以下にこの報告書の目次を紹介する。

「海半球ネットワーク計画」研究進捗状況報告書
第1章 「海半球ネットワーク計画」3年目に向けて
第2章 科学研究費補助金(創成的基礎研究費)研究実施計画書(平成8年度〜平成10年度)
第3章 新プログラム方式による研究の進捗状況報告書
  総括班
  第1班 海洋島観測班
  第2班 海洋底観測班
  第3班 システム開発班
  第4班 データ処理解析班
第4章 計画の見直しについて
第5章 研究成果 海洋島観測班
  5─1 地震観測グループ
  5─2 GPSグループ
第6章 研究成果 海洋底観測班
  6─1 海底孔内長期地震観測ネットワーク構築
  6─2 海底孔内長期総合地球観測システム構築
  6─3 海底機動アレー観測
  6─4 GPSー音響リンク海底測地システム構築
第7章 研究成果 システム開発班
  7─1 海洋島電磁気観測グループ
  7─2 海底地震観測グループ
  7─3 海底電磁気観測グループ
  7─4 超伝導重力計観測グループ
  7─5 海底地殻変動観測グループ
  7─6 海底ケーブル観測グループ
第8章 研究成果 データ処理解析班
  8─1 海半球ネットワークデータセンター
  8─2 地球内部構造研究のための解析・計算手法の開発
  8─3 地球内部構造研究の成果
  8─4 常時地球自由振動現象の発見

(添付資料)
 1.月刊「地球」1997年1月号 海半球ネットワーク
 2.月刊「地球」1998年6月号 海半球ネットワーク2
 3.ニュースレター第1号 1997年7月
 4.ニュースレター第2号 1998年6月
 5.海半球ネットワーク国際シンポジウムアブストラクト集
1997年11月"New Images of the Earth's Interior through Long-term Ocean-floor Observation"

 なお、現地調査を含む中間ヒアリングの結果、本計画に関しては新プロ特別委員会から以下のような高い評価を頂いた。 また、評価の中では計画終了後のネットワークの維持発展の重要性も指摘されており、この点に関して関係当局も含めて 一層の御支援が得られれば幸いである。