4.過去の地表面温度の復元
 
近年,地球温暖化の問題に対する取り組みの一環として,過去の気温がどのように変化してきたかを推定する試みが行われています。この手法の代表的なものとして,

(1)花粉化石を調べることによって当時の植生を調べる方法
(2)木の年輪幅から温度を推定する方法
(3)氷河などから採取した空気中の酸素同位体比を調べて温度を推定する方法


などが挙げられます。われわれは,地下の温度を計測することによって
過去の地表面温度を推定する研究を行っています。地下の温度には,過去の地表面温度の情報が「温度の化石」として保存されています。(詳しい原理の説明)
現在,ロシアのカムチャツカ半島滋賀県立琵琶湖博物館のボーリング孔で得られた温度データより,これらの地域の過去の地表面温度を推定する研究を進めています。

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