潜水船設置型長期温度計測装置

潜水船設置型長期温度計測装置は,無人・有人潜水調査船によって海底に設置する長期温度計測装置です。そのため,自己浮上型長期温度計測装置に比べ装置の設置や回収の機会は限られていますが,人の目で海底に生物が生息する場所などを確認しながら装置を設置することができます。したがって「ピンポイント」における海底長期温度計測に適した装置です。このような特性を利用し,次のことを目的に観測を行っています。

1.         海底下から間隙流体の湧出がある場所での湧出量と時間変動の計測
2.         地震などのイベントに伴う海底下の温度変動の検出

このようにして得られるデータの解析に必要な理論の研究も行っています。 
図に示したのは1991年11月から1992年11月までの期間,相模湾初島沖生物群集域で得られた温度データです。水温変動の影響を除去することにより,海底下の温度がほぼ一定であることが分かります。

     

TOP
    BACK