自由落下・自己浮上型の海底電位磁力計です。20台所有しています。
耐圧ガラス球内の磁力センサで磁場変動を、四方に伸びたパイプの先端の電極で電位差を計測します。
観測研究船で世界中の海に出かけていき、数ヶ月から1年程度の観測を機動的に行います。
リージョナルスケール(数100km四方くらい)の電気伝導度構造探査に主に用いられます。
観測船から曳航し、海底に長さ10kmのケーブルを敷設する装置です。ケーブル両端の電極間電位差変動を長期間計測します。
将来的には100kmの長さのケーブルが敷設できるようにすることが目標です。
グローバルスケールの研究に利用されます。
いくつかの異なる実験計画によって、最近10年間に日本周辺海域に展開されたOBEMの観測点分布(+印)です。
広い海洋底でこれだけ面的にデータを収集できたのは世界でも例がありません。個々の実験はそれぞれ独自の目的を持って計画されたもので、着々と成果が上がってきています。その中のいくつかの研究について以下で紹介します。