海底電磁気学観測

海底に観測機器を設置して、電磁場変動を計測します。得ら れたデータを解析し、地球内部の電気の流れやすさ(電気伝導度構造)を推定することで、地球がどのように進化し、現在どのような状態にあるのか理解を深めようとしています。

メンバー

観測機器

海底電位磁力計(Ocean electromagnetometer; OBEM)

OBEM自由落下・自己浮上型の海底電位磁力計です。20台所有しています。

耐圧ガラス球内の磁力センサで磁場変動を、四方に伸びたパイプの先端の電極で電位差を計測します。

観測研究船で世界中の海に出かけていき、数ヶ月から1年程度の観測を機動的に行います。

リージョナルスケール(数100km四方くらい)の電気伝導度構造探査に主に用いられます。


地球電場観測装置(Earth's electric field observation system; EFOS)

EFOS-10観測船から曳航し、海底に長さ10kmのケーブルを敷設する装置です。ケーブル両端の電極間電位差変動を長期間計測します。

将来的には100kmの長さのケーブルが敷設できるようにすることが目標です。

グローバルスケールの研究に利用されます。



主な観測計画

marineEM-JPexpいくつかの異なる実験計画によって、最近10年間に日本周辺海域に展開されたOBEMの観測点分布(+印)です。

広い海洋底でこれだけ面的にデータを収集できたのは世界でも例がありません。個々の実験はそれぞれ独自の目的を持って計画されたもので、着々と成果が上がってきています。その中のいくつかの研究について以下で紹介します。

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Last updated : June/23/2008